KANBIN TIME | かんびん たいむ

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KANBIN

An illustrator based in Tokyo and Taiwan.

東京と台湾を拠点に活動するイラストレーター。

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江戸令和百人美女-お見合いとマッチングアプリ-

江戸令和百人美女は、江戸時代の浮世絵「江戸名所百人美女」シリーズの中の
江戸の女性たちの暮らしと酷似する現代の人たちの暮らしを
江戸と現代で並列させたシリーズだ。

山田順子さんの著書『絵解き「江戸名所百人美女」 江戸美人の粋な暮らし』
という最高の本を読みながら思いついた。
この本、一枚の絵から読み取れるすべてのことを教えてくれて
かつての人たちの興味関心や暮らし、そして絵の中の面白い工夫が手にとるようにわかる。

今回の絵は、旗本の大名の娘が親にセッティングされたお見合いの前に
そのお見合い相手とやらを「どれどれ」と見にきたところがテーマ。

気乗りしなさそう、というのは山田順子さんの解説だが
実際気乗りしなさそうな顔に見える。
でも顔見に来るくらいなので結婚そのものは全面的に肯定してそうだ。


亀戸の梅屋敷は元祖梅屋敷で、これに対抗したといわれる向島の新梅屋敷
については「江戸の木々を訪ねるMAP」をかいてるときに知った。

さて、現代の人はどうだろう。

マッチングアプリという存在は世の中に4割くらい受け入れられてる時代になったように思う。
友達の中でマッチングアプリをやってることを恥じている人もいれば
超普通の出会いツールとしてデイリーに駆使している人もいてなんとなく4割(適当)くらい。

「出会い系」ってもはや死語なのだろうか?という感じだ。

私自身マッチングアプリをやったことがないのだが、いろんな人とやりとりして
いざ会おうとなる段階に絶対めんどくさくなる瞬間がありそうだと思った。
乗り気は55%くらいだと断るわけにもいかない。が、正直若干めんどくさい、
ていうかちょっと嫌になってきた、でももう40分後に約束の時間だ…!

なんていう状況が頻発しそうである。
めんどくさいな〜やだな〜と思ってる時間が一番イヤだ。


でもやっぱりこの出会う行為そのものは全面的に肯定してるんだろう。